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いつか、どこかで、誰かが、自分の書いた文章を読んで、何かを受け取ってくれるのかもしれない。宛先の具体的な像が見えない文章を書いているとき、ときどき、私はそんな風に思う。
 絵を描くことでもなく、楽器を奏でることでもなく、小説のようなフィクションを書くことでもなく、私は小説を論じることで、何かを人に伝えたいと思ってきた。それが、自分にとって、最適な領域だったからだし、今もそう思っている。自分が、誰かの文章から、何かを受け取り、生きてきたように、自分も誰かに何かを引き渡すことができたらいい、と。
 だから、研究に真摯に向き合いたいと思うし、ひどい思いをしたことを含めて、自分の人生における経験値が、人に伝えるための表現の幅になるように、自分の生を恐れないでいようと思う。
 新しい知見を得ることは、私に物事の捉え方に変化をもたらし、それが、研究ーー人に何かを伝えることに深みの繋がればいい、そんな風に思っている。
2015/10/12(月) 12:26 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0)
小説をアニメ化したシリーズを観ていて気づいたことがある。活字で読んでいたら内容を掴むのに結構な時間がかかるのだが、アニメだと「合理的」に受容できるのだと。
 ストーリーの概要を掴むという点において、文学アニメはよい効用を発揮するのだと。
 たとえば樋口一葉「たけくらべ」などは、文体からして、多くの学生たちには読みにくく、読了するまで至らないかもしれない。しかし、30分のアニメで、ある程度内容や雰囲気を知ることができる。とすれば、小説を読むという、多くの時間を要する行為とは、贅沢な時間を過ごすという行為なのだろう。
2015/10/10(土) 23:05 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0)
大学院生のころ、インタビュー調査で、映画「風の又三郎」を大連の小学校で鑑賞したという話を伺った。その方は、子供の頃の懐かしく楽しい思い出のように語り、そして主題歌を歌ってくれた。その頃から、いつか大連に行ってみたい、と思い続けていたが、機会に恵まれなかった。先日、ようやく、はじめて大連に足を運んだ。旧満州図書館の本館、分館や旧日本人学校、夏目漱石が滞在したヤマトホテルなどを尋ねた。中部国際空港から2時間前後で到着。こんなに近かったのか、と驚いた。
 専修大学の大学院に入学してきた大学院生が、タイムリーにも大連出身の留学生だった。もう一人の留学生と二人、大連市内をいろいろと通訳を含めて、案内してくれた。本当に素晴らしい経験をした。
 訪れた旧日本人学校は、先日まで開校していた場所だった。海が見渡せる丘の上にあり、感慨深いものがあった。
 私が大学院生の頃にインタビューした方は、現在入院中。娘さんに大連市内の写真をお送りすることを連絡したら、喜んでくださった。
2015/09/27(日) 13:06 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0)
学内学会で院生の発表大会があった。
院生たちは、普段接しない先生からコメントをいただく貴重な機会となったようだった。というのも、私も同席して、貴重な話を伺ったからだ。
 改めて思ったことは、研究意義が伝わるように発表する、ということだった。同僚から、研究者であること、研究を続けることの強い意志を常に考えていると伺い、私も強く学んだ。
 プライベートはいろいろとある。私ぐらいの年齢になると、プライベートでダブルケア(大きな家族と小さな家族のケア)の担当者となることもある。しかし、自分は何のために、研究を続けているのか、研究に携わる者として、何をすべきか、そんなことを改めて考え、私はやはり研究を優先してゆく生き方で進むのだろうと思う。たとえ、まわりからは理解が得られなくとも。
 ドイツにいる同僚からメールをいただいた。冬にドイツの予備調査を検討中。
2015/09/27(日) 12:51 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0)
フランスのある地方に訪れた同僚から、「天空の城ラピュタ」の舞台だと言われているところに足を運んだと伺った。城が浮いている風景はアニメーション映画そのものだと思われたという。
 春に中国の重慶に行ったのだが、ここも宮崎映画の舞台に似ている場所があった。そのような場所が複数あることは、一つの理論化を可能にすることに気づいた。掘り下げた研究をしてみようと思っている。
2015/08/26(水) 04:32 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0)
大学の研究所の研修で、ロシアに来ている。モスクワ大学の先生と交流し、日本に興味を持つ学生は、漫画やアニメ、村上春樹だという。地下鉄で村上春樹の『1Q84』を持っている大学生がいたという。
 研修は同僚十数人とともに来ているが、普段接しない他学部の方とも交流でき、いろいろな専門の話を伺うことができる。村上春樹さんと同じ寮で生活していた方から、当時の雰囲気を教えていただき、とても貴重な話を伺った。とくに『ノルウエイの森』が、「独立器官」という短編に引用されるうたと密接に絡んだ観点を持っていることに気づかされた。
 明日は朝4時に起床し、鉄道駅へ向かう。
2015/08/31(月) 04:25 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0)
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