小説をアニメ化したシリーズを観ていて気づいたことがある。活字で読んでいたら内容を掴むのに結構な時間がかかるのだが、アニメだと「合理的」に受容できるのだと。
ストーリーの概要を掴むという点において、文学アニメはよい効用を発揮するのだと。
たとえば樋口一葉「たけくらべ」などは、文体からして、多くの学生たちには読みにくく、読了するまで至らないかもしれない。しかし、30分のアニメで、ある程度内容や雰囲気を知ることができる。とすれば、小説を読むという、多くの時間を要する行為とは、贅沢な時間を過ごすという行為なのだろう。
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