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国会図書館
朝「電脳コイル」と「クラナド」のDVDを見て、国会図書館へ。自宅から30分強で到着してしまう。昨年までは、神戸からホテルを予約し始発の新幹線に乗り、開館と同時に入館、昼食をとるのも惜しんで調査したのになあ、と思う。今の「いつでも気軽に来館」可能な状況は、しかしながら、逆に時間を有効に使う気持ちが芽生えず、館内で遭遇した知人と昼食、コーヒーまでしてゆっくり過ごしてしまう。
図書館で村上春樹について書かれた記事を読んいると、「AERA]が村上春樹や『ノルウェイの森』についてたびたび特集を組んできたことがわかった。春樹読者は20代が一番多いそうで、そのためにほかの雑誌でも特集記事が組まれているようだ。そういえば、昨年、編集者の方から、村上春樹さんの小説を読むとビールが飲みたくなる理由を教えてほしい、という問い合わせをいただいた。しかし、アルコールが飲めない私には答えられず、返事をしませんでした(ごめんなさい)。
雑誌で、読者の感想を(割と真剣に)読んでいたら、『ノルウェイの森』について緑とワタナベも絶対うまくゆかない、という読者がいて、その理由は単行本下巻の179ページで「俺は彼女を絶対に見捨てないよ」と直子を愛し続ける決心をしたはずのワタナベ君が、その舌の根のかわかぬわずか25ページ後に緑に向かって「心から好きだよ。もう二度と放したくないと思う」と言っているからだ、という文章があった。なるほどなあ、と思わず笑ってしまった。
退館後、所要で池袋に行くと、地図の看板を見ながら、「マコトの家はこの辺りだろうか」と話している男性二人がいた。『池袋ウエストゲートパーク』の世界についてだ。この頃、アニメでも舞台となった場所を尋ねる風潮があるのだが、そのシンパシーと通じている、と思う。私も、今日の調査で出てきた新宿のバー「DUG」(『ノルウェイの森』)に行ってみたいと思ついたが、アルコールが飲めない私にとっては無理と考え直す。
・・・夏休みに入り、週一の神戸往復がなくなったためか、体力を持てあましている。そのままプールに行き、12時帰宅。
2009/08/13(木)
11:48
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「サマー・ウォーズ」
朝5時過ぎ。遊園宅のマンションが大きく揺れた。長く揺れた。その瞬間、静岡にいる小さな家族を思い慌てたが、今はソウル滞在中だった、とひとまず落ち着く。どこかで阪神淡路大震災なみの地震になっているのではないか、とすぐにネットを立ち上げる(マンションにはテレビを置いていない)。しばらくすると、あちこちから、地震見舞いのメールや電話が届く。(ありがとうございます。)
神奈川県ではほとんど被害がないことや、静岡に帰省しているゼミ学生もいなかったはず・・・こんな風に思ってしまうのは、前任校の人たちは阪神大震災を経験していたからだ。教員は(当然ながら)ゼミ学生一人一人の安否を確認し、学長は自宅から徒歩で数時間かけて大学にやってきたと聞いた。
少し落ち着いたら、細田守さんの新作を今のうちに見ておこう、という気持ちになった。ネットで席を予約したら、前後左右いずれも真ん中の席だった。
席につくと、ちょうど両隣が一席ずつ空いていた。誰も来ないだろうと荷物を置いていると、まずは右、しばらくして左と、結局埋まった。一人でも見に来ようと思わせる映画なのだ。デジモンを思わせるストーリー。主人公(たち)の心情が良心的に描出されていて、安心した。
2009/08/12(水)
01:02
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はじめてのセミナーハウス
集中校務が終わって知人がきて姪がきて名古屋を往復したところでゼミ合宿。それでも早朝に卒論指導用のDVDを一本見て遊園駅のツタヤに返却してから小田急に乗り込んだら、集合時間ぎりぎりだった。
合宿先は、伊勢原にある大学のセミナーハウス。教員専用の部屋もあり使い心地がよかった。セルフサービスだが、男子学生の方が、配膳に熱心に取り組んでくれていてことに安心した。
ゼミ合宿中に、ようやくゼミ生全員と個人面談できた。個人的に話してみると、全然時間が足りなくて、困った。初耳の話もあり、聞き直すと、最初に提出した自己紹介文に書いた、という。紹介文を確認してみると、確かにしっかり記してある。その部分だけ見落としていたようでゼミ担当教員=担任として、まったく恐縮の限り。いろいろな希望を抱き、可能性をひめた学生も少なくなく、今後が楽しみ。学生からは、「ゼミの授業でも、もう少し先生の話の部分がほしい」という要望もいただいて、ちょっと考えた。いまのゼミ生、つまり2,3年生については、私の講義の授業をまったくというほど受けないまま卒業してしまう。私が担当している講義科目の単位は、一年生のときに既に取得しまっているからだ。合宿のときに気づいたもう一つの課題は、日文だからなのか、プレゼンが苦手な学生が多いということ。懇親会の場で一人ずつ発言する機会をつくってみたが、その場の雰囲気に負けずに自分を出せる人はほとんどいなかった。これは、就活を乗り越えるためにも、訓練する機会をつくらないといけないな、と思った。
一日空けて月曜日。合宿先から宅配で送った教材を受け取り、撮影等の機材を教員室に戻す。学生のコメントシートで、評判の良かった非商業系アニメーション作品をチェックする。明日からしばらく大学が休業なので、村上春樹関連の書物を図書館で16冊借りる。アマゾンでいくつか購入する。論文は休業中に国会図書館に通ってコピーをとろうと思っている。
2009/08/10(月)
00:31
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もはや8月
夏休みとはいえ、先週末から神戸行、校務、四年生の卒論経過報告会、ゼミ旅行下見、ゼミ三年生の飲み会など慌ただしく過ごす。四年生は、それなりに努力の跡がみえ、個性豊かな内容でもあり面白かった。ゼミ旅行下見は、ゼミ長副ゼミ長、現地ナビゲーターとして他ゼミのゼミ長が早朝からご協力くださり頭が下がる。名作児童文学作品のよくあるパターンのごとく、ふがいない親のもとでは子供がしっかりするように、ゼミ学生がしっかりしてくれるので新任教員としては助かる。可動式スクリーンと可動式プロジェクターのセット、DVDデッキやPC、ビデオカメラと接続、撮影スポットの探索など現地で4時間ほどかかる。音声出力に課題が残り、合宿までに機材を準備することになった。ともあれ私一人では、とてもこなせなかったメニューだった。暑い日で、温泉に立ち寄ろうと一人現地に残ると、昼食に入ったお蕎麦屋の店長さんが日本の食文化の話をしてくれる。サービスしてジュースや果物も出してくださる。お客さんから「味が薄い」と言われても防腐剤のあるものを避けているとのこと。有吉佐和子『複合汚染』を思い出しつつ、少数の志を持った人が日本の食文化を変えてゆこうとしているのだと思った。
気づいたらここ一週間のあいだに、飲み会が5回重なっていた。うち3回はゼミ学生だったが、みんな、こんなことを考えているのだなあと思う。教員としては教え子はとてもかわいい。飲み会のあと、何人かが個人的に話せてよかった、今後ももっと話したい、とメールをくれる。教員への気遣いメールというコンテクストを考えつつも、コミュニケーションをとる機会を増やさなければ、と思う。
昨晩は、出張にきていた関西の知人を無理やり説得し、エヴァンゲリオンのレイトショーを見に出かけた。神戸にも同系列店がある22階の見晴らしのよい飲食店に連れていったが、それでもなかなか前向きになってくれない。劇場に到着しても「「ターミネーター4」の方がいい」と言い放つ。しかし、スクリーン上に話題の新キャラクターが登場すると、そのメガネが色・かたちとも知人がかけていたものにそっくりだったので、上映中思わず顔を見合わせてしまった。
エヴァゲリオンは前作もそうだったが、神経系の何かに訴えるようなところがあって、それが何なのかとても気になった。この点について誰かがクリティークしていないか探してみようかと思う。
今日は「準備中」のホームページの作成をしていたら日が暮れた。
2009/08/01(土)
19:17
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夏休みの課題と抱負
まだ採点などの仕事は残っているけれど、とりあえず夏休み。本務校のゼミの学生には、書評執筆やら村上春樹の小説読解など、夏休みの課題をいろいろ出した。早速、二年生のゼミ生さんが課題にとりかかっていて◎。学生だけでなく、私も課題をしなくては、と思った次第。
久しぶりに村上春樹を扱えることが、とても嬉しい。もともと、村上春樹の研究をしていたし、『風の歌を聴け』を愛読していたから縁あって神戸に就職できたことが嬉しかったが、前任校では児童文学コース新設のための教員、新学科でアニメーション担当教員という経緯でしばらく村上文学から遠ざかっていた。・・・そういえば、私が異動するとき知人が他領域の講師の方から「米村さんは、また何か新学科を新設するための人材としてひっぱられたのか」と尋ねられたらしい。知人が日文学科への異動だと答えると「文学研究もするんだー」との返事だったと。
私自身が何かに縛られることが好きではなく、面白いと思ったことにすぐ熱中してしまうので、いろんなジャンルの研究に足を踏み入れることは、新しい世界を知る楽しみに繋がってよかった。けれど、最近は、本来集中すべき力を分散させてしまったかな、という気もしている。昔から先生や先輩方に「複数の分野でそこそこの仕事をしているけれど、一つの分野に絞って研究をすれば、すごい研究ができるのでは」と戒めかつ励ましの言葉をいただいていた。大学院でお世話になった先生からは「もともと硬派(?)な研究をしてきたのに、いま携わっているジャンルの影響で軟派な研究者のイメージがついてしまうから手堅い書物を一冊出すように」と会うたびに助言をいただく。
確かに、その通りだと、最近になってつくづく思う。
では、何をしたらよいのか、と思う。でも、何か体系だった仕事をしなくてはいけないな、と本気で思う。たとえば、一本の論文を書くために一年かけて推敲し努力するような、手抜きでない、そんな仕事をしなければならないことは確かだ。作品や理論書などの文献を沢山読みながら、ある日言葉が降ってくるを辛抱強く待っている。作品に真摯に向き合っていると、作品と一生懸命対話しているから日常生活では無口になる。そんなときは一人暮らしでないときつい。でも、そんな風になるくらいの日々を送らなければ。そんな夏休みにしたいと思う。
2009/07/26(日)
21:27
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日蝕
昨日から終日校務。昨日までは準備のために緊張と焦り続きだったが、校務が始まってみると和気あいあいの雰囲気。昨年までは、ただただハードで徒労感と消耗が激しかったので、あまりのギャップに驚く。Nさんのユーモアと二人のKさんの掛け合いが面白く、途中で笑いが止まらなくなる。
日文構成員だからこそ、会話にウイットもきいているのだと思う。
今日は日食。校務中は会議の部屋を厳重管理する必要があるので、わざわざ鍵をかけて、みんなで屋上へ出かけ、日蝕を見る。厳かで宗教的な感じがした。
明日の仕事の準備をしていたら22時。そろそろ帰宅しようと思う。
2009/07/22(水)
21:50
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