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講義の論述試験で、松浦理英子の長編小説で気に入った文章とその理由を書かせる設問を入れた。今日は一日答案用紙に向かい合っているのだが(採点はなかなか進まず、たぶん徹夜になる)、上下巻にわたる長編小説を読了し興味深い文章を引用してくれる学生が多いため、私にとって刺激的な採点作業となっている。その小説は、普段の生活を送る限りは、決して体験しないような事象に遭遇した主人公が、そのことで様々な出来事に巻き込まれ、多くのことを学び、成長してゆくもの。学生たちは小説のいくつかの文章に「救われた」と記している。
小説を読む愉しさの一つは、やはり素敵な文章、考えさせる文章、唸らせる文章と出会うことができることだと思われる。それが短文、単文のみで読んだときには、通り過ぎてしまうような文章でも、小説のある文脈の中で必然性を以て語られているときには、やはり読者の心を揺さぶるのだろう。学生たちは気に入った理由を記してくれるのだが、いままで自分が考えてきたことや体験したことを改めて見つめ直す、考え直すきっかけになったことを記す。
さらに驚いたのは、学生たちが想定以上に「大人」だということだった。
たとえば、“愛情に恵まれていれば、まったくの理想的な状況ではなくとも、それで十分に幸福である” という文章。私が二十歳前後の頃には、実感を伴って考えることができなかったと思われる。たとえばほとんど会うことができない遠距離の恋愛、セクシュアル・マイノリティの愛情、世間からは理解が得られない関係性を具体的に考えているようだ。(私については、今は、少しならわかるようになったと思う:笑)
2015/01/22(木) 23:00 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0)
採点と卒業論文の口述試験に追われる。
しかも今日の関東は、雪がちらほら。
寒さは、私にとって、とてもストレスになる。

それでも、ゼミの男子学生の一人が、手作りのガトーショコラをくれた。     とても嬉しい。
学生たちと話しているとき、男子学生の何人かは、上京して一人暮らしを始めて料理が上手くなった、と嬉しそうに語る。自分の手料理を彼女が美味しいといって食べてくれると、とても嬉しいという学生もいる。                  私は、料理上手な男子学生に好感を抱いてしまう。そういう私は、外見からなのか、仕事のイメージからなのかよく料理をしないように誤解されるであるが、料理はとても好きである。とくに、新しい、手の込んだ料理をつくるのが楽しい。 
 運動も好きで毎日5~10キロほど歩いたり、ジョギングしている。       体力をつけて、自分で料理をすると、研究の持久力がついているのを実感する。
2015/01/21(水) 19:28 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0)
いつの間にか、四年生の追い出しコンパの日になっていた。今年は、校務が忙しく、ゼミ生の「自主ゼミ」も参加がかなわないことが多く、ゼミ活動に対して消化不良という思いが強く残った。四年生のゼミ生たち、先日ゼミ新入生だったはずが・・・と思いながら、いつの間にか社会へと巣だってゆく。幼さを残した学生たちが、大人の顔つきになってゆくのを見るとき、時の流れを痛感する。 
 私の研究生活も多様になってきた。シアトル、ソウル、シドニー、パリ、セブとこの一年海外に足を運ぶことが多かった。国内も沖縄から北海道、広島、神戸、信州、富士山、能登など。そして、忙しくも、様々な新しい文化を知る機会が多く、充実している。春には、中国に行く。                           いまは、朝の四時半。追い出しコンパの後、研究室に戻り、1500人近くの論述の答案用紙と向き合う。静かな時間。もうすぐきっと鳥がさえずり、少しずつ明るくなって、バイクが通り過ぎる音が聞こえて、そして朝を迎える。
 受講者が多い授業も増えたため、採点作業はかなりきつくなってきた。ジブリのアニメーションの講義については、マークシート問題に変えようかと考えている。ゼミ長さんからいただいたゴディバのチョコレートに助けられつつ、ようやく200人分の採点を終えた。出口はまだまだ遠い。
2015/01/21(水) 04:34 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0)
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