いつの間にか、四年生の追い出しコンパの日になっていた。今年は、校務が忙しく、ゼミ生の「自主ゼミ」も参加がかなわないことが多く、ゼミ活動に対して消化不良という思いが強く残った。四年生のゼミ生たち、先日ゼミ新入生だったはずが・・・と思いながら、いつの間にか社会へと巣だってゆく。幼さを残した学生たちが、大人の顔つきになってゆくのを見るとき、時の流れを痛感する。
私の研究生活も多様になってきた。シアトル、ソウル、シドニー、パリ、セブとこの一年海外に足を運ぶことが多かった。国内も沖縄から北海道、広島、神戸、信州、富士山、能登など。そして、忙しくも、様々な新しい文化を知る機会が多く、充実している。春には、中国に行く。 いまは、朝の四時半。追い出しコンパの後、研究室に戻り、1500人近くの論述の答案用紙と向き合う。静かな時間。もうすぐきっと鳥がさえずり、少しずつ明るくなって、バイクが通り過ぎる音が聞こえて、そして朝を迎える。
受講者が多い授業も増えたため、採点作業はかなりきつくなってきた。ジブリのアニメーションの講義については、マークシート問題に変えようかと考えている。ゼミ長さんからいただいたゴディバのチョコレートに助けられつつ、ようやく200人分の採点を終えた。出口はまだまだ遠い。
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