先日、渋谷アンジェリカに「赤毛のアン」をみてきた。アニメーション映画監督・高畑勲さんがテレビシリーズの「赤毛のアン」を再編集したものだ。
テレビシリーズの「赤毛のアン」は再放送したものを時々見ていた。最初にみたときは、アンのキャラクターデザインになじめず、それほど夢中にならなかった。だがモンゴメリの原作(翻訳)を新潮文庫で読んでいた。シリーズを何冊か読み、なかでもアンが結婚し、家を去ったときのシーンがとても印象に残っていた。
マシューとマニラとの兄妹が養女として育てたアン。アンを育てあげ、アンが結婚するためグリーンゲーブルズを去ってゆく。アンを乗せた車が丘の上の向こうの方に去ってゆくのを見送ってから、再び家の中に戻ろうとふりむいたマニラの顔がひどく老けてみえた、というところで高校生だった私はひどく感動した記憶がある。
ずっと私は血の繋がらない子供を育てたい、と思っていたが、そう思い始めたきっかけも、もしかしら「赤毛のアン」の影響だったのかもしれない、と思った。そういえば、私は飼っていた犬にもアンという名前をつけた。
そして再編集版の「赤毛のアン」。映画が終わったとき、私は拍手をしたい気持ちでいっぱいだった。アンかグリーンゲーブルズに引きとられるまで、つまりテレビシリーズの6話分の再編集版という。
当初はマシューの農作業の仕事を手伝ってくれる男の子を引き取る予定だった。しかし、手違いで来てしまった女の子を“ただ育てるため”だけに引き取る。自分のための子供ではなく、子供のために引き取ろう、と発想を転換するのだ。
先日、私の友人が子供が9歳になった、18歳で自立するとすれば、あと半分しか子供と一緒の生活は楽しめない、と言っていた。人生が80年とすれば、成長してゆく子供と過ごせるのは、わずかな時間だ。
当初、渋谷か大阪周辺でしか見ることができない、と思っていたのだが、名古屋、石川などでも上映されることが決まったようだ。多くの人に見てほしいと思う。
アニメに詳しい学生が研究室に来てくれて教えてくれた。この再編集版は以前にVHS化されていたもので、近くDVD化されるのだと。この再編集版はぜひ入手したいので、とても嬉しいニュースだった。情報提供に感謝。
COMMENT FORM