卒業するゼミ生の親御さんから、素敵なカードをいただいた。職場宛にご送付いただいていた。
親としては、四年間の大学生活を終え社会に旅立ってゆく子供の姿をみて、いろいろな想いを感じていらっしゃることだろう。教員の私でさえ、卒業して社会に出る学生をみては「この子たちもこれからは社会人になるのだな」となんともいえない気持ちだ。
いただいたカードには、親としては子供の姿をただ黙って見守るしかないのかしら、とあった。
・・・まだ少ないけれど学生を何十人か送り出してきた立場から私が思うことは、親の言葉は子供にとても大きな影響力を与えてしまうこと、そして二十歳前後の学生には、自分にとってどんな進路が良いのかどうか判断はできにくいこと、だ。だから親は助言をするし、それが子供にとって指針となることもある。だがその助言が「そんなことすると、将来こうなってしまうかもしれないよ」という脅しのように働いてしまうケースもある。私はこれまで、親の助言を内面化し、自分の希望を我慢し燻っているような学生に少なからず出会ってきた。
あたりまえのことだけれど子供は一人一人異なる。ときには、子供の言うことは甘い考えにしか聞こえないかもしれない。心配だからこそ、助言をすべきと考えるかもしれない。でもどうか「世間」との比較などではないかたちで、その子にとってよい選択ができるように、ただ子供を温かく見守ってほしい。
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